porta 2017 #027
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アでクロスを張ったり、鍵関係の修理などを手伝っています。工房で人がものづくりをしているのを見るのが楽しいですね。自分の勉強にもなります」。 胡桃沢さんは電気関係にも強いので、クーラーを取り付けるなど頼りにされている存在だ。木の剪定、ふすま張り、雨戸の修繕や網戸の張り替えなど、頼まれる仕事の内容は多岐にわたる。それぞれ得意分野を活かしながら地域に貢献しているというわけだ。ちなみに水漏れ点検と蛇口のパッキンりましたが、ここに来るとみんなに教えてもらいながら製作できるので、楽しいですね」。 現役時代は金属加工の仕事に就いていたという胡桃沢正雄さんはもともと手先が器用。 「会社を辞めてから好きなことをしようと、一時は毎年数カ国海外旅行に行ったりしていました。検定に受かってからはボランティ参加など活動は幅広い。 また、協会の会員(年会費4000円)になると、作業場所として協会の工房を使用できるほか、工具の貸し出しもしてくれるので、仲間と楽しみながら好きなものをつくることができる。我が家のアトリエ感覚で、お弁当持参で工房に来る人が多いという。 工房に来るのが楽しみと話すのは木下久夫さん。「今、工房で娘の新居の家具を製作しているんですよ。図面を作るのに時間がかか工房で手を動かしている人たちのイキイキとした楽しそうな表情を見ていると、まだ現役でバリバリ働いている職人さんに見えてくる家のフェンスを作るなど胡桃沢さんの腕はプロ級。道具も揃っているので自宅で作業ができるが、工房でみんなといるのが好きアイデアがわくとみんな思い思いに好きなものをつくり、孫にプレゼントしたり一般販売することも「やっとシューズクロークが完成し小さな机に取りかかっています」(木下久夫さん・69歳)人のために役に立てることが何よりの幸せくるみざわ

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