polta 2017 #025
9/16

ナースのみなさんが自宅や空き時間に作ってプレゼントしているカラフルなコマの折り紙。女性ならではのアイデアだんです。でも、ちゃんと修理して返すとぱっと笑顔になる。それが私たちの励みになるんです」 そしてここでもドクターやナースたちは修理方法を相談したり、工具を貸し借りしたりと和やかな雰囲気。ボランティアながら、長く続けるメンバーが多いのも、そんな雰囲気があるからだろう。 「区内のイベントに出張したり、エコフェスタワンダーランドに参加するなど、私たちの活動の幅はどんどん広がっています」 おもちゃの修理には、ぬいぐるみの中に入った機械を取り出し、再び縫い合わせるなど、裁縫技術も必要とされることも多い。そこでおもちゃナースの出番だ。 「ドクターにも電気、機械、木工などそれぞれ得意があるように、裁縫が得意なナースもいて喜ばれています。また、空き時間に折り紙でコマを作って、子どもたちにプレゼントしているんですよ」 受付も主にナースの担当。柔らかな応対が、おもちゃ病院を訪れる親子にも好評のようだ。 「中には、おもちゃと離れることがイヤで泣いてしまう子もいる 蒲田駅から徒歩7分、大田区立消費者生活センター内で第1・3日曜日に開催している「おもちゃ病院・大田」。こちらは、女性グループで立ち上げた環境問題を勉強する会から発展したもの。そのため、おもちゃドクターはもちろん、ナースも活躍中だ。 「ゴミ減量の実践対策の一つとしてはじめたおもちゃ病院ですが、今ではドクター20名、ナース8名で私たちの活動の中心になっています」と代表の松原静江さん。松原静江さん(前列左)とおもちゃ病院・大田のナースのみなさん。「時計の電池交換(300円)なども受け付けています」「直っているか確かめてみて」「あっ、光った!」。お気に入りのおもちゃが元通りになってうれしそう得意の裁縫でぬいぐるみを修理。裁縫箱はお菓子の空き缶を利用し、持参しているとか「好きな色のコマを選んでね。これにする?」。修理を終えたおもちゃを引き取りに来た子どもにコマを渡す松原さん大田区のおもちゃ病院はナースも活躍中縫い物など、女性の得意分野を活かして

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 9

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です