porta 2016 #024
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に、様々な情報交換ができる場をこのプロジェクトで作れたらいいなと思っています」。 現在、プロジェクトの活動内容は、長生きのための保険「ニッセイ長寿生存保険」などの商品の提供や、高齢者に寄り添ったサービスの開発に加え、長生きを応援するイベントへの参画などの地域社会への貢献が主となる。「家族の介護の経験談を参考にしたり、シニアを対象とした広告デザインを決めるときもメンバーの意見が決め手になりました。これからもシニア世代のパワーを頼りにプロジェクトを盛り上げていきたいと思っています」(笠原さん)働くことが楽しいだからずっと現役た。シニアの立場で会社に発信できると思うとワクワクしてきました」。 仕事・育児・介護に関し、多くの経験を重ねてきたと話す中村さん。「プロジェクトに参加し、モチベーションもアップ、まだまだ役に立てる!と思っています」。 「自分が何をしたいかは、年齢でなくステージで考えている」と話すのは、日本生命の関連会社で健康に関する電話サービスを提供している岡本直久さん。 「高齢社会において会社として何をすべきか、という課題には興味がありました。子育てが終わり住宅ローンからも解放された今こそ、自分がやりたいことができるセカンドステージだと思い、プロジェクトに応募しました」。 余裕ができた今だからこそ、新たな取り組みにチャレンジする気持ちになったという岡本さん。 「これからの人生、趣味に生きたいという人もいれば、ボランティア活動をしたいという人もいるでしょう。それぞれの人がやりたいことに取り組んでいけるようライフケアパートナーズ 介護医療情報サービス事業部勤務の岡本直久さん(55歳)日本生命保険相互会社 本店職域法人開発室勤務の中村喜美子さん(56歳)契約年齢が50歳~87歳という今までの保険の常識を打ち破ったニッセイ長寿生存保険「Gran Age」メールでの意見交換が主だが、定期的に集まって会議をすることも員が応募してくれて、20名にしぼるのが大変だったほどです」。  なぜ多くの社員がこのプロジェクトに興味を持ったのか。実際にチームの一員として活躍しているおふたりに話を聞いてみた。 入社以来営業一筋で活躍してきた中村喜美子さん。「昨年部署が異動になり、最近は新人の社員教育が主な仕事になりました。社員育成の仕事にやりがいを感じつつも、どこかで定年に向かっていると感じることもありました。そんな中、プロジェクトの話を聞き、自分の最大の強みである顧客対人対応力を活かして集めたお客様の生の声を届けられる、と思いましこれまでの経験を今こそ活かせるチャンス取材・文/富山閣子撮影/筒井聖子 控えめでありながら常に客への気配りを怠らない福島さん。バーテンダーとして大切なのは、《自分に嘘をつかない》《仕事で手抜きをしない》ことだ。 「バーに来たら1日の疲れを癒やしていただきたい。ここで息抜きをして、帰るとき『よしっ!』という気持ちになっていただきたいのが私の願いです。ですから1杯も手抜きはできないのです」 今日、あのバーに行ってよかったね、と話題に出るような空気を作っていきたいと話す。    「お客様に育てていただいたから続けてこられたのだと思います。元気の源ですか? 子どもの頃、原っぱを走り回ったり、大八車を引っ張っていたので足腰が自然に鍛えられたんでしょうかね」 今でも最寄りの駅から家まで自転車で帰るとか。100歳を過ぎてもカウンターに立ち続けてほしいと思う。た表情を見たときは、一番うれしいです」 政界や経済界人をはじめ、作家、文化人、芸能人などあらゆるジャンルの人たちと向かい合ってきた福島さん。中でも三島由紀夫氏は頻繁に福島さんの元を訪れ、コニャックを楽しんでいたそうだ。 「お亡くなりになる前夜も9時半頃お見えになりまして、静かにコニャックを召し上がっていらっしゃいました」テキーラベースのブルーマルガリータ。グラスの縁には岩塩が(右上)チェリー入りマンハッタン。チェリーの香りをグラスの縁に付けて(右)ライム入りジントニック(上)いろいろな人と話しができるのはバーテンダーの醍醐味だが、政治と宗教の話しはたとえお客様からふられてもさりげなくかわすとか

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