元気に夏を過ごそう アクティブシニアの体調管理
6/28

 のどの渇きを感じにくくなっていくのも、老化によるカラダの変化としてあげられます。そのためお茶や水などの水分を口にする機会が減るほか、トイレの回数や尿漏れを気にして水分摂取を避けたり、食事量が少ないことから食事からの水分摂取量も減少。これらが重なり、シニア世代ではカラダに必要な水分量を十分に補えないこともあります。 ヒトのカラダには体温を一定に保とうとする体温調節システムが備わっています。例えば暑いと感じたときは、汗をかくことでその汗の蒸発による気化熱で皮膚を冷やすと同時に、体内では血液循環によってカラダの中心部の熱を体表面に運び、皮膚から体外へと熱を逃しています。しかし、こうした機能も老化により徐々に低下するため、熱が体外に放出されにくいなどの変化を引き起こしています。なお、このような熱放散反応の老化は、脚から背中、胸、腕、頭部の順に進みます。汗は背中、胸まで減少すると、衰えていない頭部から増やして補います。そのため、頭の汗が増えたと感じている人の脚の汗は、かなり減っています。体温調節機能5飲水量

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る